嵐の夜に
みなさま。こんにちは。
店長 南雲です。
気づけばもう年末!
透明堂 年内出荷最後の追い上げで、休日返上でがんばっております。
今年は、まぁいろいろありました。
昨年末、透明堂の盟友、職人ハセの天国への旅立ち。
悲しみの中からのスタートして、春には 新規の優良顧客が現れたり、
夏には その優良顧客が不良顧客になっちゃったり・・・。
悲しんだり、喜んだり、怒ったり!
極めつけが、9月9日~10日の関東東北豪雨でした。
泣いたりです。
大きな被害を被った地域の方に比べたら、
甘いこと言ってんじゃねえと言われそうですが、
透明堂としては経験したことの無い災害だったので、
備忘録として残す意味もあり、ここで振り返らせていただきます。
あれは、9月9日(水)のことです。
東海地方に上陸した後、日本海へ抜けて温帯低気圧になった台風18号。
透明堂のある埼玉県越谷市は、この台風による直接被害は無く、
「ちょっと強い雨が降るってるな・・」ぐらいで、
さほど警戒せず甘く考えておりました。
夕方には一時集中的に豪雨になりましたが、
すぐに雨足も弱まり、少し晴れたようになったりで・・。
9日の午後5時頃の工房前です。
一時集中的に降った為に水の排水が間に合わずに溜まっていますが、
この後10分ほどで水は引きました。
これまでも夕立などで短時間に大雨が降ると、この様な状態になることがあった為、
雨も上がって晴れ間も見えたので、とにかく安心=店長南雲@警戒ゼロの時の写真です。
この後、普通に仕事を終えてスタッフは帰りまして、
店長南雲は工房の2階で、お客様へのメールの対応や見積りをやっておりました。
20時ぐらいでしょうか、
なんか、雨すごくね?
と、ふと思い下に降りて外に出てみると・・・・。
ありゃ、道が川になってる。
非常にまずい状況です。
浸水まで、あと5cmぐらい。(←ここ 店長@まだ余裕あり)
やべぇ~ぜ!と、
急いで工房内を探し回り、めぼしい素材で内側からの浸水対策を!
何か探しますが、強力ガム手&両面テープぐらいしかみつかんねぇ・・!
とりあえずシャッター&窓の隙間を、
テープ&段ボール・アクリルの残材をつかって埋めていきます。
もう扉が開けられないので外の状況がわかりませんが、
雨の音は、依然激しいまま。
全ての入り口の隙間を埋めて、さぁ、どうしたものかと考えていると。
来ました、来ました。
隙間を埋めたはずのシャッター窓から水が、チョロチョロとしみ込んできました。
あぁ~、入ってきちゃったよ~と、
浸み入ってくる水をタオルで拭き取り
バケツに入れて~出しての繰り返し。 (←ここ 店長@すこし焦ってる)
この時の自分的な見積りでは、
「は、は~ん、これは夕立的な、カミナリ様的なやつだな。」
「30分から1時間ぐらい戦えば何とかなるぜ!!」
「やったろうじゃね~か、 雨のやろう!!!」 (←ガッツ店長)
と、考えておりまして・・・。
そんな感じで、30分ほど繰り返しておりますと!!
なんか、水の入り多くなってねぇ??
つうか、むしろ「イロンナトコカラフキダシテマス」
もうね、ミルミルうちに水が入りこんで来まして、
工房の中は既に5センチぐらい水が溜まってしまいました。
工房には加工する上で重要な機械がありますので、
それらの重要部分が水に浸かって壊れてしまうと大変です。
もう、タオルで吸い取ってなんて話ではございません。
バケツでくみだして洗面所に排水です。 (←ここ 店長@かなり焦ってる)
くみだしても、くみだしても、
どんどん水かさは増して、もう10cmぐらいまで、
雨音は更に激しくなり止む気配無し。
この時10時ぐらいだったでしょうか・・・・。
これ、一人じゃやばいなと危険を感じ、
自宅&従業員にTEL、自宅は電話が繋がったので、
私の奥さんと父が応援に駆けつけてくれたのですが、
工房近辺は車も水で入れない状況とのこと、
水の中を歩いてなんとかたどりついてくれました。
それから3人で入り込む水を
くんでは出し、くんでは出しを繰り返しましたが、
水は依然、10センチから15センチぐらい。
1時間から1時間半ぐらいがんばっていると、
減りはしないが、どうやら水の増加は押さえられているよう。
水の流入 ≦ 水の排出 ぐらいな感じでしょうか。
そのうち、水の増加が弱まってきたように思えます。
耳をすませば雨の音も弱まっているような気が・・・・。
奥さんに2階から見てもらうと、雨が止んできていると。
工房前の会社も、従業員が集まって来ていて、
その人達に聞くと「水が引き始めているよ~」 (←ここ 店長@よろこび )
水の流入が止まったと判断して
シャッターを開けると、工房内に溜まった水が一気に
外に流れでていきます。
見たところ加工機械も重要部分は水に浸かっていないようです
よっしゃ~雨のやろう、俺の勝ちだ!! (←ここ 店長@歓喜の舞 )
この時、深夜12時頃だったでしょうか。
工房内、おおむね水は出せたので、後かたずけは明日にしようと
戸締りを始めていたまさにその時です・・・・・・・・。
話せば長いので今日はここまでで失礼しますね。
(続きはこちら)
透明堂は、浸水被害と戦う
ディスプレイケースの会社なのです。