嵐の夜に(後編)

皆様 ごきげんよう。
けっこうご無沙汰 店長 南雲です。
台風の影響で、岩手や北海道を中心に大きな被害がでていますね。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、被災された全ての
方々に、心よりお見舞い申し上げます
昨年の、9月9日は、透明堂も浸水被害に合いまして
大変な思いを致しました。それだけに各地の被害映像を見ると
心が痛みます。
浸水の時の状況を以前ブログに書いたのですが、まだ、途中でした。
本日は、その続きをお話したいと思います。
まずは、以前書いた内容を読んでいただければと思います。
こちら
おかえりなさい!
では、続きを、、、、
この時、深夜12時頃だったでしょうか。
工房内、おおむね水は出せたので、後かたずけは明日にしようと
戸締りを始めていたまさにその時です・・・・・・・・。
雷鳴とともに、再び、激しい雨が降ってきたのです。
そして、その雨は、これまで以上の豪雨でした。
みるみる内に、道が冠水し始め・・・。
そして、あっという間に、工房内に水が浸水し始めました。
私達は、あわてて、窓の隙間を塞いだのですが、
水は、コンコンと湧き出る、湧き水のように工房内に入って来ます
ほんの数十分で、工房内 10センチほど水に埋まってしまいました。
そこから先は、バケツで水をすくっては、窓から外に出し、
すくっては出し、すくっては出し、の繰り返しです。
もう、あまりの事にはっきりとした記憶がありません。
ただ、雨は一向におさまる気配も無く、
激しい雨音が続くだけでした。
工房内は、更に、浸水が深まり、
もう膝上ぐらいまで水に浸かっていました。
バケツで水を出しながら、横目で水に沈んでいく機械達を見て、
「こりゃ、だめだな、、、、」と、
恐怖と絶望が入り混じったような気持ちになったのは覚えています。
でも、なぜか、あきらめる気持ちになりませんでした、
絶対なんとかすると、夜通しバケツで水を掻き出し続けました。
(結局なんとかなりませんでしたが、、、、。)
とにかく、店長、がんばったのです。
明け方、ようやく雨も弱まってきて、
激しい水の流入は止まったのですが、
依然として、雨は降り続けており。
バケツで排出した分、流入してくるといった感じです。
天気予報では、午前11時頃には雨がやむ予報とのことで、
何とか11時までは、がんばろうと、
ひたすらバケツを掻き出し続けました。
でも、11時になっても雨はやまず、、、
お昼になり、
14時になり、、、。
もう、この辺りになると完全にトランス状態です。
バケツで掻き出しながら、
「神様、いるのなら、どうか雨を止ませてください!」
心の中で祈ります。
シトシトシト・・・・・・・・・・・・・・・。
一向に止みません・・・・・。
昨年亡くなった、我が親友でもあり、透明堂の盟友でもあった
ハセガワ氏にお祈りします。
「ハセ、お願いだから、力をかしてくれ、雨を止ませてくれ!!」
シトシトシト・・・・・・・。
「ハセ、頼むよ!」
シトシトシトシトシト・・・・・・・。
「ハセ、お願いだ! 力をかしてくれ!」
ザーザ~ァッ、雨、激、雨、激、雨、雨・・・・・・・。
ハ・セ・ガ・ワァ ~ !!!! 怒 !!! 」
と、まぁ、そんなこんなで激しく降ったり、
止みそうになったりを繰り返し、
少し遅れましたが、ハセが願いを叶えてくれたようで、
夕方になりようやく止んだのでした。
雨が止んだ頃、
市に要請していた土のうが届き、水の流入は止まったので、
バケツで水を掻きだすと目に見えて水が減ってきました。
水が少なくなった工房内の写真です。
2日目おちつき3.jpg
2日目おちつき4.jpg
機械は、残念ながら水に浸かってしまいました・・・・・・。
水の浸水は止まったので、外の様子を見に行くと。
2日目夕方 雨やんだ.jpg
水は、一向に引く様子はありません。
茶色いのは、ウチの車です。
ダメでした・・・・。
2日目夕方.jpg
こちらは、10年以上苦楽をともにして来た愛車です。
2日目夕方 2.jpg
ノ~!!  廃車でした・・・・(泣)
クリックで拡大してみて下さい。悲痛なまでの・・・。
この後、22時頃になりようやく水が引き始め、
中に入った水を全て出して、24時頃終了。
私の24時間バケツ耐久レースが終わったのでした。
さて、翌日からは、下水まみれの工房の清掃です。
復興開始.jpg
まず、浸水した水は臭い! 汚いです!
アルコールをたっぷり使って、工房内を洗いまくりです。
かたずけ中2.jpg
水に浸かってしまった材料は、全て廃棄しました。
水に浸かっていない部分を使おうと思えば使えますが、
迷わず廃棄です。
かたずけ ゴミや.jpg
4日かけて全て掃除して、
かたずけ終了後.jpg
浸水前より綺麗になりました。
かたずけ.jpg
材料もすっからかんのナッシング!
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土のうは、今後の為に倉庫で保管することにしました。
この一体は床上浸水された家もあり、被害が大きかったようです。
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ドアにくっきりと残った浸水の跡、
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こんな深さまで水が来ていたのです。
改めて、水害の恐ろしさを思い返させられます。
あの後、
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排水ポンプと
遮水シートを購入し、
台風? 大雨? と聞くと
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たとえ、道ゆく人に笑われようとも、
一人もくもくと対策をする 店長 南雲 なのです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
そして、浸水の時に助けに来てくれた方、
お見舞いいただいた方、
工房復旧まで製作をお待ちいただいた方、
全ての方々に、改めて感謝申し上げます
アクリルケースのことなら、水害にあっても少ししかめげない
透明堂におまかせ下さい!

お願いだから注文してください(必死)

オーダーアクリルケースの透明堂