さよなら夏の日①「造作」

もうすぐ8月も終わりですね。
毎年この時期になると懐かしく思い出します。
30年近く前の夏の日を・・・・・。
あれは、店長 南雲が、中学3年生の夏の終わり。
技術家庭という授業で、夏休みの宿題として工作が課されていました。
当時は、受験勉強とサッカー部、そして遊びで、宿題なんて後回し、
夏休みも終わりに近づいているのに手をつけないでいました。
そこで、同じようなサッカー部の仲間4名で、共同制作することにしたのです。
メンバーは、M口君とO倉君と
店長南雲、そして、現在透明堂の製作担当 H川氏(こちらを参照)です。
そうH川氏と私は、中学1年の頃からの友人なのです。(幼稚園、小学校も同じでした。)
夏の終わりに、皆で集まり何を作るか案を出し合いました。
話し合いで検討の結果、「雨でも散歩できる犬小屋」のコンセプトが決定しました。
名前の通り、雨でも散歩できる画期的な犬小屋です。
そして、製作後は、この製作に全くかかわっていない「お友達のT内君にプレゼントしよう!」と、
大変身勝手な計画がスタートしたのです。
夏の照りつけるような日差しの中、まずは材料購入に出発です。
当時は、今のようにホームセンターなどは少なかった為、
自転車にまたがり、遠方のホームセンターまで4人で買いに行きました。
店員さんのアドバイスのもと、必要な材料を購入し、
製作場所となるH川氏の自宅裏にある、これまた全く無関係の人の駐車場へと運び込んだのでした。
材料を持ち帰り 早速製作に入りましたが、そこは、まぁ中学生の工作ですから、
あっちを切りすぎた!釘が曲がって入った!ずれてる!等、問題続出です。
ただ、サッカー部で培ったチームワークのもと、すったもんだの末、
そこに現れたのは、夕日に反射したニスがあめ色に輝く、
1メーター四方の巨大な犬小屋が完成したのでした。しかもキャスター付!
皆、製作の達成感でいっぱい。
口々に、自分達を讃え合い、埼玉県の工作技術展とかに学校代表で選ばれたらどうしよう?
とかなんとか言ってました。
アブラゼミがジリジリと鳴く、夏の夕方のこと。
僕らの中学時代最後の夏休みが終わっていったのです。
この作品が、まさか後に・・・・・・・・・・。
あの頃は、誰の頭にも思い浮かばなかったのでした・・・・。

次回、さよなら夏の日②「発表」に続く・・・・・
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